エアコンの室内機は最小の機種を選べばいいの?
2015.9.15

エアコンの室内機は以外と場所をとるものです。
狭い部屋のことを考えればなるだけ小さい機種を選びたいと思うかもしれません。
でもちょっと待ってください。
その前に、サイズ以外にどのような選択の基準があるかを説明しましょう。
エアコンの室内機は最小ではなく能力で選ぶ
エアコンを購入する一番の目的は、やはり住空間を快適に冷したり暖めたりすることにあるでしょう。
地球温暖化の影響からか近年エアコンは必需品となってきました。
特に都市部ではエアコンがなければ夏は生活できません。
まずは、部屋の大きさに合った能力を持ったエアコンを選ぶ必要があります。
例えば6畳の部屋に4.5畳用のエアコンでは能力が不足しています。
これではいくら設定温度を下げても夏の猛暑は乗り切れません。
これでは毎日フル稼働することになるエアコンが故障してしまうかもしれません。
また逆に、4.5畳の部屋に10畳用のエアコンをつけるのはどうでしょうか。
確かに、これなら余裕で部屋を冷せるかもしれません。
でも、部屋が冷えすぎることになるかもしれません。
そうすれば電気代も余計にかかってしまうでしょう。
ちなみに、田舎では夜窓を開けると涼しい風が部屋の中に入ってくるのでエアコンいらずです。
特に明け方などは寒いくらいです。
エアコンの室内機の電気代で選ぶ
エアコンは家庭内の主な電気消費量の約25%を占めています。
節電のことを考えれば電気代の安い省エネタイプの機種を選びたいものです。
なお、エアコンに続いて冷蔵庫と照明機器が約16%と続きます。
夏になると猛暑の最中、電気代を節約してエアコンをつけずにいて熱中症になって病院に運ばれるというニュースがテレビで伝えられます。
多少の出費が我慢してでもエアコンを適切に使って熱中症予防をしたいものです。
健康が一番ですから。
そういう意味においても、電気代の安い省エネタイプの機種を選びたいものです。
ちなみに、ひと月あたりの電気料金平均額は、2人世帯で約9千円、3人世帯で約1万円、5人世帯で約1万2千円となっています。
ひと月あたりの電気代が1万円とすると、2千5百円はエアコン代。
つまり、1日あたり100円弱の電気代がかかっているということになります。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれでしょう。
でも、ちりも積もれば山となる。節電しましょう。
エアコンの室内機の運転音で選ぶ
以外と気になるのがエアコンの運転音です。
騒々しい日中は特に気にはならないかもしれません。
でも、寝静まった夜中に大きな運転音がするようであればぐっすりと眠れなくなるかもしれません。
電気店で陳列されているときには気がつかず、部屋に取り付けて運転させてみて始めて運転音の大きさが気になることになるかもしれません。
そういうことにならないためにも、事前に運転音を調べておくといいでしょう。
ふと思ったのですが、味気ない運転音ではなくそよ風の音や癒しのための鳥の鳴声や虫の声などがする。
そして、それらの音はリモコンで選択できる。
そんな癒しのエアコンがあればいいと思うのは私だけでしょうか。
そういえば、先日の夜中、エアコンから異様な音が聞こえてきて飛び起きたことがありました。
エアコンが壊れたのかと思っていたのですが、よく考えてみればエアコンがフィルターを自動洗浄する音でした…
エアコンの室内機のデザインで選ぶ
エアコンの性能を高めいくとどうしてもサイズが大きくなってしまう。
そうするとデザイン性が失われてしまいます。
野暮ったい機種よりも、どうせ選ぶならデザイン性にこだわった機種を選びたいものです。
男性はデザイン性にこだわらないかもしれませんが、独り暮らしの女性などはお洒落で可愛い機種を選びたくなるでしょう。
家電としてフラップが動くときの美しさを追求した機種。
最近のエアコンのフラップを見るとジェット機の翼のような形をしていることに気がつきます。
もちろんデザインだけでなく、風を部屋の隅々まで勢いを失うことなく送り届けるように設計されています。
家電として機能していないときはインテリアとして美しさを追求した機種。
室内機は部屋のどこから見られるかは分かりません。
そのため、どの角度から見ても美しいフォルムに見えるように設計されています。
また、住空間に自然と溶け込むよう照明に照らされたときの見え方にもこだわっています。
エアコンの室内機の最小設置寸法で選ぶ
最後に設置寸法を考えてみましょう。
最小の寸法といっても、高さが最小な機種、高さと幅が最小な機種、高さと奥行きが最小の機種などがあり一概には言えません。実際に設置する部屋の状況を見て判断しましょう。
エアコンの室内機を部屋に取り付けるとき、最低何センチあれば取り付けられるかが気になるところでしょう。
購入を予定している機種のカタログにそれらの詳細が載っているので参考にするといいでしょう。
ただし、それはエアコンの実際の寸法を表示しているのであり、それだけのスペースがあれば設置できるという訳ではありません。
設置後はメンテナンスが必要となってきます。
したがって、それらのためのスペースが必要です。幅に関しては約3センチ、高さに関しては約5センチ、フラップが出てくる下側は約7センチの空間が必要とされています。
詳しくは各エアコンのカタログに記載されていますので、事前にカタログを取り寄せて室内機を取り付ける予定の位置にそれらの空間が確保できるか確かめておくといいでしょう。