ゴルフは道具を替えるのが先か腕をあげるのが先か?
2015.10.11

ゴルフ界では昔から次のような命題が与えられていました。
「ゴルフは道具を替えるのが先か腕をあげるのが先か」
プロはともかく、アマチュアはどうすればいいのでしょうか?
今回は、効果的なゴルフ上達術を紹介します。
ゴルフは腕だという考え方
ゴルフは道具ではなく腕だ、という考え方をする人がいます。
それは、いくら高価な道具を買い揃えてもそれを使う腕がなければ宝の持ち腐れになってしまうという意味でしょう。
確かに、一昔まえのパーシモンの時代などのゴルフクラブに関していえばそういう考えも妥当でした。
しかし時代は変わりました。
いまは全然違ってきています。
ゴルフクラブをはじめとする道具は日々進化しているのです。
ゴルフは腕だという考え方は、過去の自らのゴルフ経験の積み重ねといった部分もあるので仕方がないかもしれません。
そして、それがゴルフの常識になっているのでしょう。
しかし、過去の常識を引きずってもダメなのです。
道具が変わるとゴルフ理論を含めて状況は大きく変わってきます。
ゴルフは腕だという考え方に固執しているゴルファーはせっかくのチャンスを逃して損をしています。
そういう固定観念を捨て去り、先入観なく試し打ちしたときの感触がいい道具を手に取ることが一番大事です。
ゴルフのプロは道具にこだわる
プロゴルファーのように一流の腕をもつ人は道具にはこだわらないのでしょうか?
そうではありません。
むしろ道具により一層こだわるようになります。
プロゴルファーの中でも特にツアーを戦うようなトッププロは道具にこだわります。
ツアーの練習日やトーナメントの序盤戦では選手たちはクラブの調整に多くの時間をついやしています。
その代表的なものがシャフトの交換です。
その他にも、クラブの重さ、フェースのロフト、ライ角、そしてグリップなど細部に渡って自分にとってベストなものを追求します。
それがよいスコアを出すために必要だと考えているからです。
ツアーを戦うトッププロにとって商売道具となるクラブ、ボール、シューズ、ウエアなどはスポンサー契約しているメーカーなどから支給されます。
そして、これらの選手の要望に応えることによって次々と新しい道具が開発されています。
言うなれば、選手の道具に対するこだわりは技術革新の原動力だともいえるでしょう。
ゴルフには道具と腕が必要
先に説明したように、日本のゴルフ界には「ゴルフは道具ではなく腕だ」という考え方があります。
確かに、道具だけが良くてもゴルフは上達しません。
したがって、ゴルフが上達するにはある程度の腕も必要です。
しかし、話が飛躍して「道具はどうでもいい」というのは無茶な話です。
つまり、「道具だけでゴルフが上達する」とか「腕だけでゴルフが上達する」といった個別の問題ではなく、両者は車の両輪のように密接に関係したものだといえるでしょう。
では、なぜ日本でこういった考え方が広まったのでしょうか?
そこには日本のゴルフ業界が抱える構造的な問題が存在します。
つまり、日本のゴルフ業界は「腕を鍛えるのはレッスンコーチ」「道具を選ぶのはクラブ屋」として、それぞれが独立してしまっていることです。
これではお互いのメリットを理解し合えないでしょう。
その点、米国はゴルフコースにレッスンコーチがいてその人が実際にクラブを使って芝から球を打たせながら調整もするという一貫した体勢で運営しています。
ゴルフ初心者の道具選び
ここからは、具体的な道具選びを見て行きましょう。まずは、初心者の道具選びから。
クラブは大別すると、ウッド、アイアン、パターの3つに分類できます。
ウッドは、主に遠くまで飛ばすためのクラブです。
アイアンは、主に狙ったところにボールを持ってゆくためのクラブです。
パターは、ボールを転がすためのクラブです。主にグリーン上で使います。
これら以外に、バンカー脱出用として不可欠なクラブとしてサンドウェッジがあります。
コースに持って行けるクラブは、14本以内なら何本持って行っても大丈夫です。
初心者はこれらのなかから選べばいいのです。初心者におすすめは次の通り。
ウッドは、1番と4番の2本。アイアンは、5番、7番、9番の3本。サンドウェッジは1本。パターも1本。
最初はこのハーフセットがあれば十分コースに出られます。
そして、自分の腕が上達してくれば必要なクラブを買い揃えればいいのです。
そうすれば、ますますゴルフが楽しくなることでしょう。
ゴルフの腕をあげる道具選び
最後は、中上級者の道具選びを見て行きましょう。
まずはドライバー選びから。次の点に注意しましょう。
フェースの向き、ロフト角、ライ角、重量、シャフトの長さと硬さ、重心の位置と重心距離。
これらが変われば飛距離にも影響してきます。
まずは、試し打ちをして自分に合ったドライバーを選ぶことが大切です。
次は、アイアン選び。次の点に注意しましょう。
ライ角、キャビティ・マッスルバック・中空、重量、シャフトの材質、ヘッドの大きさ、幅広ソール、芯に当たる確率。
これらが変わればボールのコントロールに影響してきます。
これも、試し打ちをして自分に合ったドライバーを選ぶことが大切です。
次は、サンドウェッジの選び方。次の点に注意しましょう。
重さ、ネックの形。これもドライバーやアイアンと同じです。
最後は、パターの選び方。次の点に注意しましょう。
ヘッドの大きさ、ピン型の特徴、L字パターの特徴、マレットタイプの特徴、フェースインサートやフェースの硬さ、センターシャフトの特徴、グリップの太さ、ライ角、パターの重さ。パッティングは繊細なものです。
パター選びは特に慎重にしましょう。
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