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本当にただの貧血? 吐き気や胃痛を伴う場合は要注意!

      2016/06/07

本当にただの貧血? 吐き気や胃痛を伴う場合は要注意!

貧血というと、どうしても若い女性の病気と考えがちですが、それは大きな間違いです。

貧血にはいくつも種類があり、その原因も様々で性別・年齢に関係なく起きる可能性がある症状なのです。

今回は特に、吐き気や胃痛といった症状が共に出ている場合について、どんな病気が考えられるのか、見ていきましょう。

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貧血の症状、もし吐き気や胃痛を伴うなら要注意!

キーンという耳鳴りに、めまいや立ちくらみ。ちょっと体を動かしただけで動悸、息切れがして、何だか以前よりも疲れやすくなった。おまけに食欲もなく、顔色や唇の色も心なしか青い…
と、――こうした”貧血”の症状に悩まされていませんか?

貧血というと、どうしても真っ青な顔で倒れてしまった人を連想しがちですね。しかし、急に立ち上がったり、長時間立ちっぱなしの人が倒れるような貧血は、実は”脳貧血”という症状。大抵の場合、一過性のもので、ここでいう貧血とは根本的に違います。

そもそも貧血とは、血液そのものか、血液中に含まれるヘモグロビンの量が減っているために起こる症状です。ヘモグロビンとは、赤血球のなかに存在し、酸素を体中に届ける役目を持っています。これが不足し、酸素を十分に全身に供給できていないことを貧血と呼ぶのです。

勿論、脳貧血も無視してはいけない場合もありますが、本当に恐いのは、こうした一過性の貧血ではなく、慢性的に貧血に陥っている場合です。また、もし同時に吐き気や胃痛を感じる場合は、恐ろしい症状が隠れている可能性が高いのです。

貧血と一言で言っても、種類もその原因も様々

貧血にはいくつかの種類があります。

鉄欠乏性貧血

赤血球の原料である鉄が不足し、赤血球が必要なだけ生産されていないために起きる貧血。

失血性貧血

血管が何らかの原因で破れ、血液自体を失って起きる貧血。怪我による大量の出血(急性)や、長期間にわたりじわじわと出血する(慢性)とがある。

続発性貧血

様々な病気が原因となって起きる貧血。妊娠中の女性が起こす貧血もこれに分類される。そもそもの原因となっている病気を治療すると治る。

悪性貧血

ビタミンB12や葉酸が不足し、正常な血液が作られないことで起きる貧血。

再生不良性貧血

血液を作る骨髄が、何らかの原因により働かなくなり、血液の成分を作らなくなる病気。出血しやすく止まらなくなり、骨髄移植等の長期的な治療が必要。

溶血性貧血

何らかな原因により、赤血球の寿命が通常よりも短い、つまり普通よりも壊れやすい赤血球を作ってしまうことで、貧血になる病気。先天的・後天的な原因があり、一部、難病指定されているものもある。

このように、貧血と言ってもその種類は様々。特に若い女性にとっては「よくあること」ではありますが、そのまま放置してはいけないのです。

吐き気や胃痛を伴う貧血ならば、失血性貧血のおそれあり!

貧血の症状のうち、およそ9割が、鉄欠乏性貧血によるものです。

そのため、貧血=若い女性の症状と考えがちですが、これは大きな誤解です。中高年の方々も、この鉄欠乏性貧血を起こす可能性があります。鉄分の摂取量を見直すことで、貧血や体のだるさ、動悸・息切れなどを改善する可能性は高いと言えます。

しかし、問題は残りの1割にあります。鉄欠乏性貧血以外の場合は、病院による詳しい検査や治療が必要であり、放置すると更なる病気を引き起こしたり、時に生命に関わる場合も多いからです。

もし、貧血の症状以外に吐き気や胃痛といった症状があるのであれば、消化管での出血による”失血性貧血”が疑われます。消化管とはつまり、胃や腸といった部分を指します。

ここで出血が起きる時というのは、胃炎、腸炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化性潰瘍、また胃がんといった病状がある場合です。

特に慢性的なストレスを受けている現代人としては、胃炎や胃潰瘍などの病気が潜んでいる可能性が高いと言っても過言ではありません。

消化性潰瘍 貧血、吐き気、胃痛の他にどんな症状が出る?

消化性潰瘍の場合、どんな症状が出るのでしょうか?

  • みぞおちや脇腹部分に差し込むような強い痛みがある
  • 空腹時に吐き気がある
  • げっぷが増える
  • 胸焼け、喉や背中に痛みや違和感がある
  • 嘔吐(症状が悪化すると、吐血/黒い血が出ることもある)
  • 黒くタール状の便が出る、混じる

加えて既に貧血が起きているのであれば、出血を伴っていることが予想されます。ただ、吐血や下血にのような一見して異常が分かるほど大量の出血でないと、気付かないか、無視をしてしまいがちです。

しかし、少量の出血であっても、確実に血液の量が減っているために、貧血が起きているのです。放置すれば、潰瘍部が更に悪化し、穿孔と呼ばれる穴があくことすらあります。

こうなると、胃腸を通る食物がお腹の中に漏れ出してしまい、激しい痛みや吐血、腹膜炎などを起こし、結果として死に至る可能性も否定出来ないのです。

貧血も、吐き気も、胃痛も、よくある症状だからこそ、症状が続く・複合して現れた場合は、決して無視をしてはいけないのです。

よくある症状でも、複合して出ている時は無視は厳禁!

もし、貧血・吐き気・胃痛といった症状が続いているのであれば、すぐにでも胃腸科といった専門医を受診することをお勧めします。

検査では、血液検査や胃カメラ、レントゲン撮影などが行われ、診断を行います。この時、胃潰瘍や胃がんの原因の一つでもあるピロリ菌の有無や、消化性潰瘍以外の病気、つまりがんがないかなども同時に分かりますから、「もしかしたら」と不安を抱え続けるよりも、しっかり検査をしてもらったほうが、精神的にも楽になります。

特に、苦しいと評判の胃カメラですが、現在は患者に負担の軽い経鼻内視鏡(鼻から細い内視鏡を入れるタイプの胃カメラ)を扱っている病院もあります。近隣にそうした病院があるか調べてみるのもいいでしょう。

胃潰瘍の治療も、近年ではかなりの進歩が見られ、投薬のみの治療で治るケースがほとんどです。ですから、少しでも症状が軽いうちに検査を受けることが大切なのです。

ストレス社会に生きる以上、こうした胃腸の病気のリスクを常に背負わなければならないのが現代人です。

ただ、自分の体の出す信号は、決して見逃すことがないよう心がけたいものですね。

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