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肝臓にある機能血管って、一体どんな働きをするもの?

      2016/06/07

肝臓にある機能血管って、一体どんな働きをするもの?

人間の体の中には、数えきれないほどの血管が走っています。

どれも必要なものですが、中でも重要な”機能血管”について、あなたはご存じですか?

肝臓など限られた臓器にのみ存在するこの機能血管、一体どんな働きをするものなのでしょうか?

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暑い夏も終わり、そろそろ秋ですね。

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そもそも、機能血管ってどんなもの?

私達の体の中には、無数の血管が存在します。

一口に血管とは言っても、動脈、静脈、毛細血管といった学校で習ったものから、冠状動脈など何となく聞いたことがあるものなど、多岐にわたります。

そんな中でも、”機能血管”という言葉を聞いても、それが何を示すのか、どんな働きをする血管なのか知っている人は少ないでしょう。

普通の血管――普通の人が思い浮かべる、全身にくまなく張り巡らされたものは、そもそも全身の細胞にに酸素や栄養を供給し(動脈)、細胞から出る二酸化炭素や老廃物を回収する(静脈)働きを持っています。

ですが、この機能血管はその働きを行いません。

一言で言うなら、機能血管とは「一部の臓器のみに存在する、その臓器が機能するための血管」です。

これに対して、普通の血管のように臓器に酸素や栄養を送り届ける血管のことを”栄養血管”と呼びます。

この栄養血管はどの臓器にも存在しますが、機能血管のある臓器はごく一部です。

まずは肝臓の働きをおさらい!

まず、肝臓の働きを見ていきましょう。

肝臓のはたらきは、身体における化学工場と貯蔵庫、2つの面を持っています。

口から摂取した栄養素は、胃や腸で分解・吸収されます。

ただこの栄養素、そのままの形では、人間はエネルギーとして利用できません。

人間の体が利用できる形に分解・合成する必要があるのですが、この”代謝”という働きを担っているのが肝臓というわけです。

肝臓から分泌される胆汁も忘れてはいけません。胆汁があるからこそ、人は脂肪やタンパク質を吸収し、栄養素として使うことが出来るのです。

さらに化学工場的な側面として、外せない働きが”解毒”です。

摂取したアルコールや薬、アンモニア、老廃物といった体にとって有害な物質を、肝臓が無毒化します。無毒化された物質は、尿や便として排出されます。

これらの働きをするのは、肝臓内に2000種類以上存在するという酵素。

この酵素と運ばれてきた物質が化学反応を起こすことで、人間ははじめて生きていけるのです。

こう見ると、まさに化学工場と言っても過言ではありませんね。

また肝臓は、作り出した栄養素を貯蔵し、必要に応じて血液中に送り出し、全身に送り届ける役割も持っています。

血液の流れと肝臓の機能血管のかかわりとは?●

血液の流れには2つのルートがあります。

まず、心臓から肺を通り、再び心臓に戻る”肺循環”

ここで、体内を循環した血液から二酸化炭素と酸素が交換され、新鮮になった血液が再び心臓に戻るルートです。

次に、体中をめぐる”体循環”のルートです。

心臓から送られた酸素を含んだ新鮮な血液が動脈を通り、二酸化炭素を含んだ古い血液が静脈を経て再び心臓に戻ります。

ここで注意したいのは、肺はガス交換を行う機関であって、血液内の毒素を取り除いたり、代わりに栄養素を血液に送り出すには、別の臓器を通らなければならないということ。

そう、それこそが肝臓です。

肝臓に向かう血液の流れは二種類あります。

まず、肝臓の活動に必要な酸素を含んだ血流と、消化器官を巡った後の、酸素は少ないが栄養分を含んだ血流です。

ここで、上で触れた血管のことを思い返してみましょう。

肝臓に酸素を送り届けるのは”栄養血管”である”肝動脈”です。

では、後者はというと、これが肝臓の”機能血管”である”肝門脈”です。

では、肝臓の機能血管とはどんな役割を持っている?

肝臓内は、毛細血管がびっしりと枝分かれした構造になっています。

肝門脈と肝動脈、2つの血管から流れてきた血液が7:3の割合で混ざり合い、この毛細血管を流れます。

この血液を肝細胞が取り込み、今まで見てきたような代謝・解毒・胆汁の分泌を行うのです。

こうして、肝細胞で処理をされた血液は、二酸化炭素と栄養素を含んだ血液となり、静脈を通って心臓に戻ります。そこからまた肺を通り、体中を巡回します。

どうしてこのような血流になっているのでしょうか?

肝門脈を通る血液は、他の臓器を巡ったあとの血液です。

つまり、今まで触れてきた通り、他の臓器で分解・吸収されたままの形の栄養素と、各細胞から出た老廃物や有害な物質を含んだ静脈血です。

二酸化炭素が多く、酸素はほとんど含まれません。

肝門脈の血液のみでは、肝臓自身の活動に必要な酸素が足りないのです。

それを補うため、肝動脈を流れて肝臓に取り込まれる血液は、心臓から出てすぐの血液が流れる大動脈から引き込まれたものになっています。

生命活動に重要な臓器だからこそ、このような形になっているんですね。

他に機能血管を持つ臓器は?

肝臓の他に、機能血管をもつ臓器は何になるのでしょうか?

それは、上でも少し触れた「肺」です。

肺は”肺動脈”と”肺静脈”、2つの機能血管を持っています。

ちなみに、肺の機能血管は気管支動脈と呼ばれています。

肺動脈は心臓から肺へ、肺静脈は肺から心臓へ、それぞれ血液を流す血管です。

普通、動脈・静脈というと、”酸素が多い血液=動脈、二酸化炭素が多い血液=静脈”と考えがちですが、肺の機能血管に関して言えばこれは逆です。

思い返してみましょう。心臓から出て肺に送られる血液は――そうですね、体中を巡って二酸化炭素を多く含んでいる血液です。

肺を通ってはじめて、血液はガス交換して新鮮なものになるのですから、覚える際には注意が必要です。

肺動脈を流れた血液は肺の毛細血管に入り、ここで肺胞によってガス交換が行われます。

こうして、新鮮な酸素を含んだ血液が体中に送られることになるのです。

機能血管は馴染みのない名称ではありますが、私達の生命活動を理解する上では重要な器官です。

その働きを考える時、血液の流れや担っている役割を含めて覚えることが重要です。

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