PiTaPaでも事前にチャージすればJR各社で使うことができます
2015.10.28

PiTaPaは、非接触型ICカード技術を使ったクレジットカードです。
乗車カードとしては、近畿・東海・北陸地方の鉄道やバス事業者が導入しています。
多くの人は知らないと思いますが、実はPiTaPaでも事前にチャージすればJR各社で使うことができるのです。
今回は、そんなPiTaPaの使い方を紹介しましょう。
目次
PiTaPaでチャージが必要となる理由
PiTaPaは非接触型ICカード技術を使ったクレジットカードです。
そのため料金等はあとから請求されることになります。
一方、他の交通機関が使っているカードの多くはプリペイドカードです。
これは、事前にチャージという形で前払いをします。
PiTaPaは、JR西日本のICOCAと相互利用をはじめました。
先に説明したように、PiTaPaは後払い式のクレジットカード、一方、ICOCAは前払い式のプリペイドカード。
この両者の違いが入金が必要となる理由です。
少し難しくなるかもしれませんが、詳しく説明しましょう。
前払い式のプリペイドカードであるICOCAにはクレジット機能はありません。
そのため、PiTaPaをICOCAエリアで使う場合は後払いの対象外となってしまうのです。
そのため、クレジットカードであるPiTaPaでも、前払い式のICOCAに合わせるために、事前に現金によるチャージが必要となってくるのです。
PiTaPaの利用者にとっては不便です。
改善を求めたいところですね。
PiTaPaのオートチャージ機能
JR西日本のICOCAとの相互利用を開始するにあたって、オートチャージ機能が追加されました。
なお、この機能を使うには登録が必要です。
具体的な仕組みは次の通りです。
PiTaPaエリアの自動改札機を通過したときに残高が1,000円以下になっていれば、自動的に2,000円がチャージされます。
このチャージした料金は後払いになっています。
なお、子どもの場合はそれぞれ半額の500円、1,000円になります。
ICOCAエリアでPiTaPaを使う場合はICOCAと同じようにチャージすることができます。
このように多少の不便はありますが交通機関を利用する場合、PiTaPaとICOCAは相互利用が可能になっています。
しかしそれ以外の買い物での相互利用は不可能です。
おそらく、今後も改善されることはないでしょう。
それについては最後に詳しく説明します。
関東ではSuicaとPASMOは完全に相互利用されています。
消費者にとっては、同じカードでデザインが異なるだけです。
利便性は向上しました。
チャージで利用できるJRの路線
先に説明したように、クレジットカードであるPiTaPaでも事前にチャージしておけば他のJR各社の路線で使うことができます。
PiTaPaを既に持っている関西エリア在住のビジネスマンで、全国を飛び回っているような人にとっては朗報といえるでしょう。
また、このことを知っている人も少ないでしょう。
エリア別では以下のようになります。
JR西日本
これは、ICOCAエリアです。
JR北海道
これは、Kitacaエリアです。
JR東日本
これは、Suicaエリアです。
JR東海
これは、TOICAエリアです。
JR九州
これは、SUGOCAエリアです。
JR西日本以外のJR各社は、2013年3月23日から相互利用を開始しています。
ここで注意しておかなければいけないことがあります。
それは、利用は交通利用に限られているということです。
電子マネーとして買い物をすることはできません。
したがって、これらの駅の売店でPiTaPaを使って買い物をすることはできません。
これは不便です。
小銭を持ち歩かなくても駅の売店で新聞や缶コーヒーを手軽に買えることができるのが電子マネーの大きな魅力なのに、残念です。
PiTaPaの定期が利用できるJRの路線
PiTaPaの機能をもったIC連絡定期券を発行することで、JRの路線の定期券として使うことができます。
エリア別では以下のようになります。
JR西日本〜南海
JR西日本ではICOCA定期券として、南海ではPiTaPa定期券として発売します。
JR西日本〜阪神
JR西日本ではICOCA定期券として、阪神ではPiTaPa定期券として発売します。
JR西日本〜神戸新交通
JR西日本ではICOCA定期券として、神戸新交通ではPiTaPa定期券として発売します。
阪神〜JR西日本〜京阪
阪神ではPiTaPa定期券として、京阪ではICOCA定期券として発売します。
この場合、JR西日本では取り扱いません。
南海〜JR西日本〜京阪
南海ではPiTaPa定期券として、京阪ではICOCA定期券として発売します。
この場合、JR西日本では取り扱いません。
このように、PiTaPaといち早く相互利用をはじめたJR西日本の通勤・通学者にとっては利便性が増しています。
他の関西エリアの鉄道やバス事業者が参入すれば、もっと利便性が増してくることになるでしょう。
交通系ICカードとPiTaPaのチャージが相互利用できない理由
一番大きな理由は、他の交通系ICカードは前払い式のプリペイドカード、一方のPiTaPaはあとから銀行口座から引き落とされる小額決済カードという違いにあります。
そのため、両者は適用される法律が違ってきます。
相互利用するとなると、あらたに事務作業が発生します。
また、システムや端末の改修費が膨大になるという問題もあります。
このように相互理由が進まないのは、企画段階での「ボタンの掛け違い」という面が大きいようです。
まとめ
これまで見てきたように、非接触型ICカード技術を使ったクレジットカードであるPiTaPaは他の交通系ICカードとは仕組みが違います。
そのため、買い物で相互利用ができないというデメリットがありました。
しかし、交通で利用するのならそうではありません。
事前にチャージするという手間はかかりますが、JR各社で相互利用が可能になっています。
つまり、PiTaPaをすでに持っている人は他のJR各社のプリペイドカードは購入しなくて済むということです。
無駄な出費をしないようにしたいものですね。
Twitterでの関連したつぶやき
PASMOオートチャージ作ったら関西圏ではオートチャージできなくて
PiTaPaオートチャージ作ったらメインで使う路線のJRではオートチャージできないとかなんなんだ
何度手間かかるねん結局ICOCA作らな思ったような使い方できへんってことか— もんおぢ (@mon_tiraura) May 14, 2016
PiTaPaはJRではオートチャージされへん
— たまぼーい@12月ハイエース (@tamaexp1091) May 12, 2016
あっそうか…行きをICOCAで入って出る時にPiTaPaで精算したら帰りJRで引っかかってまた地下鉄でまた取消が発生する。
あっそうか…チャージ入ってるからやな
めんどくさっ!— ぢん (@jin10ra) May 12, 2016
電子マネー、携帯とスマホに付いてて、ANAとJALのマイレージカードに付いてるけど使ってない。
交通系も電子マネーなんかな?PiTaPaは後払いだしねぇ、JR用にチャージはしてるけど(^^ゞ— Yoshi('69) (@yoshi380) May 11, 2016
PiTaPaは今の横路ゼロチャージなのに、ICOCAと間違えてJR通ろうとして引っかかった。こういうこともあろうかとチャージしようと思ったのに。そしてさっきICOCAだけチャージしてPiTaPaはまだゼロ状態。
— たま茶虎 (@tamachatora) May 11, 2016
JRと和睦の道はない なんなん同じとこ行くのに時間によってホーム違うとかバカなの死ぬの?お前だけPiTaPaチャージせなならんしよぉ?不便の権化かよ改善しろよ進化しろよ粗悪
— Ti「楽園への進撃聴いてくれ」 (@ti_titanium) May 8, 2016
Pitapaのカードが4日の阪急梅田入ったままで阪急梅田まで行かないと処理できないらしい(-_-;)
ICOCAはチャージしなアカンのに今、JRじゃない(*_*)— S.A.O.R.I.【さおりん】 (@shiny_saori) May 8, 2016
pitapaカードってJRに乗る時にはオートチャージを申し込んどかないとアカン(=残金ゼロにならない)のに解約の時残金返してもらうには手数料要るとかもうかなりのクソカードですな
— たぷー (@teke2ceo) May 6, 2016
PiTaPaはいつもチャージしないから、チャージ分、忘れないうちに使わなきゃ…まさか、地下鉄だけ乗るときもチャージから先に使われる?
今回はチャージせず、1度近鉄の改札をPiTaPaで出て、JRの改札からICOCAで入るべきだった…— さち (@sachi2014sochi) May 5, 2016
PiTaPaのオートチャージJRできやんって知らんかったあ〜(>_<)
チャージするのめんどくさい、、
あんまり電車乗らんし使った分だけ落ちるようにポストペイ全部できたらいいのになあ〜!— かあなぴ (@kaanamelo) April 30, 2016