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結核は古い病気じゃない!症状や潜伏期間、検査方法等を正しく知ろう

2014.12.14

○○が結核にかかった。そんなニュースが流れると、多くの人が「この時代に?」とびっくりするのではないでしょうか。

でも、結核は”昔の病気”ではありません。未だに3大感染症として、世界中で猛威をふるっています。

結核の症状、潜伏期間、検査方法などについてまとめました。

そもそも結核とはどんな病気?

結核とは感染症です。

結核菌を吸い込むことによって、感染します。

結核菌に対する特効薬が開発される以前は、国民病とも言えるほど、日本国内に蔓延していました。

結核菌は肺の組織に巣食うことが多く、初期では炎症を引き起こします。

初期の状態では、症状は特に無いか、あっても不確定で分かりにくく、風邪と間違えることも多いです。

二次性肺結核とは、初感染から年数を経てから、再び菌が活発化し、病巣を形成したものです。

主な症状は、倦怠感や微熱、咳が長く続くことです。

粟粒結核とは、血液を介して色々な臓器に結核菌がばら撒かれている状態です。

肺には粟粒のような小さな病変の粒がたくさん現れます。

症状としては、発熱、咳、呼吸困難、チアノーゼなどで乳幼児に多く、重症の結核です。

最も重症なものは、結核性髄膜炎です。

高熱、頭痛、嘔吐を伴い、意識障害やけいれんが起こる場合もあり、後遺症が残ったり、死に至る恐れもあります。

結核菌が脳や髄膜に感染しているものです。

結核はどこからどうやって感染するのか

結核は、空気感染や飛沫感染によって起こります。

結核に感染し、結核を発症している人から、結核菌は咳や痰、喀血などによって体外に出されます。

排出された結核菌は空気中を浮遊しています。

呼吸によって、その菌を空気と一緒に吸い込むことによって、結核菌が鼻や口から喉を通して肺に入ります。

結核菌は吸い込まれても、気管支などで引っかかり、結核菌を体の外へ運び出すこともあります。

しかし、結核菌が肺の奥まで入り込んでしまうと、菌が増殖を始めてしまいます。

感染力も強く、死の病として恐れられていた結核ですが、空気中の結核菌は簡単に殺菌することができます。

結核菌は紫外線に弱いという特性があります。

よって、窓を開けて空気を入れ替え、太陽の光を室内に入れることによって、結核菌を殺菌することができます。

特別な消毒や滅菌作業も必要ありません。

反対に言えば、窓やカーテンを締め切った部屋や密室のような空間では、もし、結核菌が出された場合には、感染が広がりやすい状況にあると言えます。

感染と発病どう違うのか

結核の場合、感染しても発病する場合は少ないです。

感染とは、結核菌が体内に入り込んだ状態です。

前述のように、結核菌を吸い込んだとしても体の抵抗力によって、体外に排出されれば、感染も起こりません。

また、感染している状態では、咳などによって大量の結核菌を体外に排出することもありません。

よって、感染だけなら、他の人に結核菌をうつす心配もないという状態です。

発病とは、感染後に体の免疫が低下しているなどの理由によって、結核菌がどんどん増殖し、その働きが活発になっている状態です。

発病すると、咳や痰、発熱などの症状も出始め、肺に膿が溜まって腐ったようになります。

この状態では、体外にどんどん菌が排出され、感染の危険もあります。

何より、全身に菌が運ばれてしまうと死の危険もある病気なので、早期の発見と治療が必要です。

感染して発病する割合は、10人に1人か2人と言われています。

感染しても健康で発症しない場合には、結核菌は休眠状態となります。

これを、潜在性結核症と言います。

結核の潜伏期間は短いと数ヶ月から長いと数十年にも!

潜伏期間については、2年以内に発病する場合が多く、発病したケースの約60%が1年以内に発病しています。

発病率についてはすでに触れましたが、結核を予防する対策として、BCGの予防接種があります。

この予防接種を受けた人では、感染しても発病に至る割合は、5〜10%と言われています。

しかし、若い世代で結核の集団感染が起こったケースでは、そのうち10〜20%の人が発症したという事例も報告されています。

発病が早いケースが多い一方、数年から数十年後に発病するケースもあります。

長い年月を経て休眠状態だった結核菌が、どのようなメカニズムで再び活動を始めるのか詳しく解明はされていませんが、その要因には、免疫力の低下が考えられます。

1950年代には国民の半数以上が結核に感染していた状況があり、発症はしていなかったものの、保菌している状態である高齢者などの発症が危惧されています。

高齢者や過労、睡眠不足、栄養不良、その他の病気などによって、体の抵抗力が下がっている方は注意が必要です。

結核の感染・発病それぞれの検査方法

結核の診断で重要なことは、結核菌に感染しているかを調べることと、もう一つは、感染後にさらに発病しているかどうかを調べることです。

発病しているかどうかを検査する方法としては、痰などから結核菌を検出する方法、または胸部のX線写真を撮って、白い影(病巣)があるかどうかをみる方法があります。

結核菌を検出する方法はいくつかあります。

まず、塗抹検査(痰をスライドガラスに乗せて顕微鏡で見る)では、結核菌の詳しい状況は分かりませんが、どれくらいの菌を排出している状況にあるかを素早く判断することができます。

分離培養法では、塗抹検査より菌の種類などを詳しく調べることができますが、培養するのに時間がかかるというデメリットがあります。

核酸増幅検査(結核遺伝子が存在するかどうかを痰などからDNAを抽出して調べる)では、検査時間も迅速で菌の種類の判別もできますが、死んだ菌やBCGの株にも反応するため、X線写真などと併せた総合的な判断が必要です。

また、感染しているかどうかを調べるためには、血液検査やツベルクリン反応による検査があります。

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