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インフルエンザの検査…どうして辛〜い鼻でするの?

2014.12.15

この時期、一番心配な病気といえばインフルエンザ。しっかり予防はしていても、いざ高熱が出たら病院で検査を受けることになるでしょう。

しかしこの検査、大半の人が「辛い」「痛い」と口にします。一体何故でしょうか?

今回はインフルエンザの検査についてまとめました。

近年登場したインフルエンザの迅速診断キットは鼻で検査

インフルエンザという感染病名が身近に使われ始めて15年余りが経ちました。

インフルエンザ検査の方法として、現在主流とされるのが「鼻やのどから綿棒を入れて粘膜を取り出す方法」です。

そもそも検査キットが実用化されたのが2001年のこと。

この検査方法ではおよそ15分から20分で結果が分かるとされています。

また、この検査法ではインフルエンザの型を判断することも可能で、多くの医療現場で活用されています。

ただし、インフルエンザは発症直後の検出が難しいとされており、もっとも陽性反応が出やすいのが発症2日目とされています。

ですので、何度も病院に通いたくないかたは症状が現れだした次の日に診断をするとよいかもしれません。

上述の検査方法の仕組みは以下の通りです。

いわゆる硬めの綿棒を鼻やのどに入れて粘膜を取るわけですが、取り出した粘膜をキットに滴下し、その発色を医師が目視で判断し、インフルエンザかどうかを診断しているそうです。

現在主流とされるこの方法のメリットとしては、検査方法が容易で一般の医療機関で行えること、検査時間が短いこと、常温で保存出来ること、健康保険が効くことい、目視で診断出来ること、型を診断出来ることなどが挙げられます。

鼻から以外でのインフルエンザの検査方法

鼻に綿棒を入れる方法以外の検査方法として、血清抗体検査、ウイルス分離検査、PCR検査があります。

それぞれについて説明します。

血清抗体検査

発症して7日以内、回復後の2度、血液を採り、ウイルスに対する抗体が体内に備わっているか調べます。

結果がでるまでに2週間ほど時間を要します。

ウイルス分離検査

発症して3日以内に拭い液やうがい液、吸引液を服用し、その中のウイルスを取り出して、どのようなウイルスが含まれているか調査して診断します。

結果までは、5-10日ほど掛かります。

前項に挙げた方法よりも精度が高いものの、高度な技術を要するため一部の病院でしか行えません。

最後に「PCR検査」です。拭い液、吸引液などからインフルエンザウイルスの遺伝子を調査し、インフルエンザの型の判定のみならず、A型のうち「香港型」「新型インフルエンザ」などの亜型の判定も行えます。

これも一部の病院でしか受けられません。

どうしてインフルエンザは鼻から検査するの?

冒頭で「インフルエンザの検査の主流な方法」と紹介した、鼻に綿棒を入れる検査方法ですが、どうしてあんなに痛い思いをしてまであの方法にこだわるのでしょうか。

検査薬キットのメーカー担当者に質問をしてみました。

Q1:「痛いという声もありますが、なぜ鼻に綿棒を入れて検査するのですか」
A1:「痛いという声はよく聞きます。けれども、鼻に入れた方が感度が高くなるので、この方法を検査方法のひとつとして採用しています。また、病院によっては喉に綿棒を入れて検査する医療機関もあります」

Q2:「鼻水をラップにかんで検査する方法があると聞いたのですが、本当ですか」
A2:「本当です。しかし、その方法ではどうしても感度が低くなり、綿棒を入れる検査方法と比べると診断の精度が劣ります」

Q3:「鼻から綿棒を入れられるのが苦手な人は、喉から取ってもらうこともできるのですか」
A3:「鼻からとるか喉から取るかは、検査キットをつくるメーカーがどのように申請したかによります。最終的には医師の判断にかかってきますが、保険の支払などの関係で変更できない場合もあります」

このように、医療機関では、「より簡単で、より精度の高い方法」を主に採用する傾向にあるようです。

インフルエンザの鼻から迅速診断キットの感度は?

鼻からいれる検査キットを一般に「迅速診断キット」と呼んでいます。

次はこの感度について考えましょう。

迅速診断キットの感度とは、ウイルス分離やRT-PCRで陽性と判定された検体が、迅速診断キットで測定したとき何%が陽性反応を示すかを表す指標です。

通常、性別にかかわらずその感度は90%以上と言われています。

実施においては、検体を採取する技量が最も影響を与える要因とされています。

したがって、ベテランと呼ばれる医師では感度が非常に高いようです。

ただし、熟練したベテラン医師が検査を行った場合でも、①大人と小児の感度を比較した場合、②検査方法が異なる場合、③発症からの時間が短い場合に感度にばらつきが出ることは仕方のないことです。

これは検体に含まれるウイルス量の多さと関連しています。

小児では、総じて感度が高く、インフルエンザか否かの判断、そしてその型の判断が発見されやすいというデータが示されています。

検査結果の注意点は?

まずはじめに留意すべき点は、検体に一定以上のウイルスが存在しなければ、検出が難しいことです。

日本鋼管病院小児科の三田村敬子氏はこの検出の限界について、「どのキットでも、ウイルス量が104〜107程度はなければウイルスの検出はできない」としています。

二番目の留意点は、検体の採取する部位(のど、鼻など)によって検査の感度が異なることです。

三田村氏は、おもに多くの病院で採用されている鼻腔吸引液、鼻腔ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の3種類の検体について、上述の迅速診断キットで検査した時の感度や特異度の変化を調査しています。

その結果、感度・特異度は鼻腔吸引液で検査した場合で最も高く、次いで鼻腔ぬぐい液で、咽頭ぬぐい液を使った場合は「3分の1は(ウイルス感染があっても陽性とは)出ない」との結果が示されています。

また、検体を検出する時期も、検査精度に大きな影響を与えていることが証明されています。

三田村氏はこの結果を踏まえ、「成人では第4病日以降に、咽頭ぬぐい液を検体としないべきだ」と提案しています。

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