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日本人は宗教に無関心?現代の日本人の宗教観についてのまとめ

      2017/03/05

日本人は宗教に無関心?現代の日本人の宗教観についてのまとめ

日本人は宗教に対して無関心で無宗教だったり、むしろ宗教が嫌いだったりする人が多く存在します。

なぜ日本人はこんなに宗教に無関心なのか?

そこで今回は現代の日本人の宗教観についてまとめました。

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日本人の宗教に対する意識

アメリカの世論調査機関の調査によると、日本では57%の人が無宗教、36%が仏教徒で、世界で4番目に無宗教の人の割合が多い国です。

無神論、唯物論国家である中国の方が数は多いのですが、割合からいうと52%で日本よりも少なくなっています。

無宗教とは決まった宗教に属さない、または信仰そのものを持たないことを指します。

無宗教と無神論はよく混同されがちですが、この2つは違うものです。

無神論は神の存在そのものを否定しますが、無宗教は宗教的主張が無いことで、神の存在を否定するわけではありません。

一般的な神の存在を信じている人もいます。

日本では「八百万の神」という神道を起源とする思想があります。

これはキリスト教やイスラム教のような一神教と違い、あらゆるものに神が宿るという多神教の考え方です。

無宗教が成立するにはいくつか条件があります。

まずは国家が、宗教を持たないことを含め信教の自由を保証していなければなりません。

また地域社会においてもある宗教が強制されたり、また信仰を拒否しても制裁を加えられないことが必要です。

また自分で自分の信教を決めることが出来るようにする教育も必要です。

日本で宗教が警戒される理由

戦後日本では国家神道を危険視するGHQにより政府が国家神道に対する保証や支援をすることを禁じる神道指令が出されました。

そして今でも戦前戦中のことは全て否定的に見る自虐史観が社会で大きな力を持ち、それが警戒感に繋がっています。

また1995年に東京の地下鉄でオウム真理教がサリンをまくという事件が起き、それもカルト宗教のみならず、宗教全体に対して国民に警戒感を持たせることになりました。

こうしたことが日本人の宗教観に大きな影響を及ぼしていると言えます。

戦後すぐのことはもう記憶している人も少ないでしょうが、地下鉄サリン事件は今でもまだ生々しく記憶している人も多いでしょう。

しかしもちろん戦後のGHQの指令やその後の日本社会のあり方そのものが日本人の宗教観と無縁でないのも間違いありません。

ですから宗教の勧誘などを受けた時、それが危険なカルトなのかそうでないのかにかかわらず、「危険かも知れない、関わらない方がいい」と反射的に感じてしまう人が多いのです。

自称「無宗教」でも宗教行為には関わる人が多い

今日本で自分は特定の宗教を信仰していると意識している人は2、3割しかいません。

大学生となるとその割合は数%にまで減ります。

西欧でも教会離れの傾向はありますが、それでも宗教に関心が無いというわけではありません。

一方で多くの日本人は実際に宗教に無関心であり、中には宗教にネガティブな感覚を持つ人たちもいます。

その一方で日本人は世俗化した宗教行為にはなじみがあります。

お正月などに神社仏閣を参拝したり、占いやおみくじを引いたり、またクリスマスやハロウィーンという西洋の宗教を祝ったりもします。

また自然には八百万の神が宿っているという自然を崇拝する感覚は多くの日本人に共通したものです。

ですからその意味で日本人も信仰心を持っていると言えます。

しかし日本人は自分を無宗教だと考えています。

それはなぜでしょうか?

それは宗教の質が違うからです。

西洋における宗教とはイスラム教のムハンマドのように創始者がいる宗教を指します。

それは日本の自然宗教とは違うものです。

そうした宗教に属していないという意味で無宗教だと言っているのです。

日本人は独特な宗教観を持っている

日本人はクリスマスやハロウィーンを祝い、除夜の鐘を聞きにお寺に行き、初詣に神社に行きます。

実際のところそれを宗教行事と意識してやっている人は少ないのではないでしょうか。

このように日本人は良く言えば非常に宗教に対して寛容、悪く言えば節操がないと言えるような独特の宗教観を持っています。

これは日本人が他者を尊重する性質を持っていることからくる部分もあると思います。

こうした感覚は日本の食にも表れているのではないでしょうか。

洋食のコース料理にはメインディッシュというものがあります。

一方日本の懐石料理を取ってみると、洋食のメインディッシュに相当するものはありません。

どの料理も同じに扱われます。

こうした考え方が宗教観にも表れているのだと思います。

1つの宗教を特別に信仰するのではなく、どの宗教にもある共通の哲学を尊重しているのです。

要するに何かを信じるというよりも、他者を尊重する、それが日本人の宗教観なのです。

ですからどの宗教も同じように尊重しているのです。

宗教の正しい理解が必要

現代人は共同体意識が希薄になっていると言われます。

家や先祖とのつながりも同じです。

家庭に仏壇はなく、お盆に実家に帰省しても、形ばかりの行事をこなすだけです。

それが社会の不安定要素になり、凶悪な犯罪や学校でのいじめ、不登校など原因になっているのではないでしょうか。

共同体の一員として自分の居場所、守るべき規範を失ってしまったことで、現代人は言い知れぬ不安感を抱えるようになってしまったと思います。

逆に言えば自分の立ち位置や生活の規範を自ら確立しなければならないのです。

そこでそうした共同体を宗教に求めたいと思っても、宗教に対する警戒感が邪魔をします。

宗教についてきちんとした情報も手に入らず、暗闇の中で手探りするしかないような状況です。

その結果馬車馬のように働いて、心も体も疲れ切った人がたくさんいるのです。

学校教育にも問題があります。

戦後政教分離が導入されましたが、まるで宗教を一切教えてはならないかのような誤解も存在します。

それが宗教に対する無知に繋がっていると思います。

現状ではとても難しいことですが、これからは宗教に対する健全な判断力を育てるのも教育の重要な役割になっていくと思います。

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