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自閉症スペクトラム障害とは?診断方法や治療改善についてのまとめ

      2017/03/02

自閉症スペクトラム障害とは?診断方法や治療改善についてのまとめ

表情や声色を活用して相手の気持ちを汲み取ることが難しいといった

対人コミュニケーションは自閉症スペクトラム障害かもしれません。

100人に1人以上はいると言われる、意外と身近なこの病気である

自閉症スペクトラムについての情報をまとめました。

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自閉症スペクトラム障害とは

自閉症というと、以前は、知的障害を伴う症状がイメージされましたが、近年は、知的障害のない自閉症も認識されており、中には、一般よりもIQが高い場合もあります。

自閉症の特徴は、<1>言語の障害(いわゆる言葉の遅れなど)、<2>行動の障害(常同的・反復的など)、<3>コミュニケーションの障害(言外の感情を読み取れないなど)などで、以前は、全てを含む場合に自閉症ということが多かったですが、今は、一部でも特徴があれば、自閉症傾向があるとされています。

これに伴い、様々な症状が虹のように連続しているという意味で、「自閉症スペクトラム(連続体)障害(Autistic Spectrum Disorder、略称ASD)」という概念が生まれ、その中で様々な下位分類が設けられるようになりました。

この中には、全てを含む従来型自閉症の他、<2>と<3>だけのアスペルガー障害、<3>だけの特定不能の広汎性発達障害などが含まれます。

なお、ASDは現在、代表的な発達障害の一つとされており、有病率は人口の1%以上とされます。

自閉症の原因

自閉症の症状は、以前から知られていますが、原因については色々な説があり、中には、親の育て方が悪いというものもあります。

原因がまだ完全には解明されていないため、こうした説を支持する人もいますが、自閉症の方にはてんかんの発作が現われやすいことや、二卵性双生児より一卵性双生児の方が発症の一致率が高いなどの統計的傾向は、半世紀ほど前から認められており、現在では、自閉症は先天的な脳機能の障害であるとする見方が多数です。

とはいえ、そうした傾向が確実だとしても、どうしてそうなるのかという原因がまだ特定されていない状況です。

だだし、動物実験などで、特定の遺伝子や薬物があると、自閉症になりやすい傾向が確認されるなどしています。

人についても、主に脳科学的見地から研究がなされ、自閉症傾向の人の脳に、一般に比べて活動が低下している部位があることが突き止められ、そこを活性化する薬の効果も確認されています。

自閉症の原因を完全に解明することは困難ですが、症状の一部を軽減できる可能性はありそうです。

AQ(自閉症スペクトラム指数)チェッカー

自閉症というと、以前は、知的障害を伴う症状がイメージされましたが、近年は、知的障害がなくても、自閉症傾向が発現する症状が認識されています。

代表的なのがアスペルガー症候群で、知的障害はないが、人の言外の感情を読み取れず、コミュニケーションが苦手であるなど、自閉症傾向が確かにあるのが特徴です。

アスペルガー症候群の人は、知的障害がなく、中にはIQが一般より高い場合もありますが、症状が就労など社会生活上大きなハンデとなるので、最近では障害と認識されるようになっています。

このように、自閉症は、その概念が拡張しており、様々な症状が虹のように連続しているという意味で、「自閉症スペクトラム」と呼ばれるようになっています。

これに伴い、自閉症の診断も、自閉症か否かということよりも、自閉症の傾向がどれくらいあるかが重視されてきており、それを測定するものとして、「自閉症スペクトラム指数(AQ)」が提唱されています。

AQは、正常知能の成人が、数十の質問に回答することで、その人の自閉症傾向が数値化されるものです。

AQは現在、医師による個別的な診察を行う前に、患者の傾向を大まかに掴むツールとして普及しており、回答や指数の算出などをコンピュータ上で行う、AQチェッカーも開発されています。

自閉症は完全に治るケースも少なくない

自閉症は、そのメカニズムが未だ完全には解明されておらず、現在は一般的に、生まれつきの脳機能障害であり、脳の形や働き方を変えることはできないため、根本的な治療はできないとされています。

とはいえ、治療・治癒の可能性が完全に否定されている訳ではなく、多くの研究の中には、自閉症と診断されても、その後、症状がなくなる場合があることを報告するものもあります。

2013年に発表された、米国のコネチカット大学の研究では、幼少時に自閉症であったが、思春期から青年期に自閉症の症状が消滅した、複数の症例が報告されています。

この研究は自閉症が消滅した症例を報告するとともに、なぜ消滅したかを考察しており、それについて答えは出していませんが、いくつかの可能性は示唆しています。

例えば、自閉症について症状に着目すると、その消滅には、良質な行動療法が寄与している可能性が高いとしています。

ただし、遺伝的・生物学的な要因もあるので、治療法だけの問題ではないということです。

自閉症スペクトラム障害にオキシトシンが効く?

代表的な発達障害である自閉症スペクトラム障害の方に、オキシトシンというホルモンを投与することで、主症状である、言外の感情を読み取れないなどのコミュニケーションの障害が改善されることが、研究により示されました。

オキシトシンは脳内で分泌されるホルモンの一種で、分娩促進や乳汁の分泌促進など、女性特有の機能に必須なホルモンとして発見され、それらの作用を促す薬として、以前から利用されていますが、近年は、分娩後の良好な母性行動を促したり、男女問わず、他者への信頼性や愛情の形成などに寄与したりすることも分かっています。

こうしたことから、最近では「幸せホルモン」「愛情ホルモン」などとも呼ばれるオキシトシンですが、逆にそれが足りないと問題が起こり、例えば、自閉症の患者や虐待経験者などでは、オキシトシンの血中濃度が低いことが判明しています。

そのため、自閉症などの症状改善に、オキシトシンの投与が有効ではないかという仮説の下、様々な研究が行われており、東京大学などが2013年に発表した研究では、自閉症スペクトラム障害の方の脳の一部の活動が低下しがちなことに着目し、オキシトシン経鼻薬を投与することで、その活動が活性化し、対人コミュニケーションの障害も改善されることを、科学的に示しました。

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