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bcg接種後、翌日の外出は?お風呂は? 注意すべきことは

   

bcg接種後、翌日の外出は?お風呂は? 注意すべきことは

生後3ヶ月ほどから、赤ちゃんは数多くの予防接種を受けることになります。

その中でも、少し特殊なbcgワクチンの接種。ですが、翌日の外出やお風呂はいつから入れるのか、そもそも何のためのワクチンか等、わからないことだらけの親御さんも珍しくありません。

bcgの疑問、注意点、そして必要性などについて見てみましょう。

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bcgって一体どんなもの?翌日から外出は可能?お風呂は?…本当に必要なもの?

現在、日本では生後5ヶ月から1歳になるまでの間に、bcgワクチンの接種が行われることになっています。

ですから、この時期以降のほとんどの赤ちゃんの左腕には、ポツポツとしたbcgの接種痕があるのですが、そもそもbcgワクチンについて、どのような効果を持つワクチンかご存知でしょうか?

実はそうした親御さんはとても多く、「とりあえず通知が来たから受けさせた」という人が大半でしょう。
 

bcgワクチンは、結核を予防するためのワクチンであり、日本においては”義務ではないが接種が推奨されている”(接種の努力義務)ものです。

乳幼児期にbcgワクチンを接種すれば結核の発症を5割から7割、例え発症したとしても6割から8割近く、重篤化することを予防することが出来るものです。
 

ただ、このbcgワクチンを接種するのは、自治体の保健所などで行う集団接種が主流であり、詳しい説明や必要性、そして接種後にどのような注意が必要なのか、軽い説明があるだけなのが現状のようです。

(事実、筆者が子供に受けさせた際にも、同時刻に受けた数人のグループ毎に、簡単に説明がされただけでした)
 

接種後、どのような状態になるのか、翌日に子供を連れて外出してもいいのか、お風呂は入れるのか、接種箇所を触っても大丈夫なのか、そして接種自体の必要性はあるのか――そうした疑問について見ていきましょう。
 

どうして日本ではbcgの接種が続けられているのか

まず、何故日本ではbcgワクチンの接種が推奨されているのか、その疑問について見てみましょう。
 

時に諸外国、特に欧米では、このbcgワクチンを接種することが重要視されておらず、接種を受けている幼児が少ないため、「日本は遅れている」という認識を持つ人もいます。

しかし、これは大きな誤りです。

何故なら、他の国の事情はさておき、日本では現在も、新たに結核患者が年に2万人発生している現状があるからです。

これは、単に温暖で、湿気の多い日本の風土・気候が、結核菌が繁殖するのに適しているからに他なりません。

決して衛生状態が悪い、医療機関による管理が遅れている、というわけではないのです。
 

結核菌の恐ろしいところは、一度感染すると、その菌がずっと体の中に潜伏し続けることです。

そして体の抵抗力が落ちたり、体力の少ない子供やお年寄りが発病すると、重篤な症状を起こす可能性が高くなること、更に(肺結核の場合)風邪や気管支炎の症状に似た、咳、発熱、たんや呼吸困難などであるため、知らないうちに自分が感染源になっているケースが多いのです。
 

このようなことが子供に起きないように、無毒化した結核菌を接種し、結核の発病を予防するために、bcgワクチンを通常生後5ヶ月から8ヶ月の間に受けることが推奨されているのです。
 

結核は決して他人事じゃない! 重症化しやすい乳幼児は特に注意

結核というと、一昔前は”肺病”とも呼ばれていたことから、肺にのみ感染すると思われがちですが、そうではありません。

結核菌自体は、肺以外の体の器官にも感染します。皮膚や腹膜、腸などにも病巣をつくります。

体が小さく、免疫力の弱い乳幼児の場合は特に顕著で、最初は肺のみだった病巣が、リンパ節、血管に移動し、そこから更に感染箇所を広げていくために重症化しやすいのです。
 

特に怖いのが、血液に乗って体中をめぐり、2つ以上の臓器にとりつき、病巣を作る”粟粒結核”です。

続いて、”結核性髄膜炎”と呼ばれる、脳や脊髄を守る役割を持つ髄膜に取り付いた時に起きるもので、粟粒結核を発症した際、8割ほどの確率で併発します。

大変死亡率が高い難治性疾患であり、回復してもかつ失明や難聴、水頭症などの重篤な後遺症を残す可能性がとても高いのです。
 

bcg接種を受けたからといって、結核の感染自体を完全に防ぐことはできません。

また、接種を受けても一生涯、その予防効果が続くわけでもなく、十数年ほどしか続きません。

しかし、bcg接種を受けることで、結核菌に対する耐性が作られるため、体が小さいうちにこのように重症化することは防げることは、確かなデータとして存在しています。
 

bcgワクチン、なぜハンコ注射で行われるの? その理由とは

bcgワクチンの接種は、現在日本においては”管針”と呼ばれる9本の針がついたスタンプ状のものを使って行われます。この形状からbcgのことをハンコ注射とも呼んだりもします。

大抵の場合、左の上腕(二の腕:肩と肘の間)に、bcgの生ワクチンをスポイトで垂らし、それをこの管針のつばにあたる突起で塗り広げ、そこに2回、針を押し付けます。こうして計18箇所の針跡が付くことになります。
 

何故このような方式が取られているのか、そして何故上腕であり、もっと目立たない場所にしないのかというと、実は一番ワクチンの効果が得られ、かつ痕が残りづらい場所であるためです。

皮膚がある程度厚い場所でなければ、ケロイド状になってしまい、余計に痕を残すことになります。

加えて、bcgは接種後の経過において、必ず化膿を起こします。この化膿した箇所を清潔に保つ必要もあるので、全身の中でも汚れにくい場所が選ばれているのです。
 

諸外国によっては、皮下注射でワクチン接種を行っている場所もありますが、皮下注射もまた同様にケロイド状の痕を残すものです。

日本も実は、以前は皮下注射での接種を行っていましたが、結核が流行っていないためbcgを任意で受ける諸外国と異なり、接種が推奨されているため、より負担の少ない方法が模索されてきました。

痕が残るようでいて、実は一番確実で、大きな痕が残らない場所が二の腕へのハンコ注射なんですね。
 

bcg接種後、翌日から外出してもいいの?入浴は?

では、実際にbcg接種を受けた後、どのようなことに注意すべきなのかを見ていきましょう。
 

よく目にする疑問として多いのが、bcg接種後に外出してもいいのかどうか、というものです。

bcgワクチンの接種を受けた後、基本的に当日はゆっくりと体を休めてあげたほうがいい、というだけであり、当日を含め翌日も、外出について禁止されてはいません。
 

ただ、何しろ赤ちゃんにとっては、いきなり腕に痛いことをされたわけですし、特に集団接種の場合には、多くの知らない人に囲まれていたことで、気持ちも不安定になっていてもおかしくはありません。

ですから、当日に関しては、接種後はすぐに家に帰り、不安を和らげてあげるといいでしょう。
 

そして次にお風呂に関してですが、接種後当日からお風呂に入って問題ありません。

ただ、しばらくの間は、接種した部分に石鹸などの泡がつく、タオルで洗う、手で触れることは出来る限り避けたほうがいいため、左手を洗う際には、肘から先を洗う程度にし、二の腕はお湯で流すのに留めましょう。

もし泡が少々ついても、すぐに洗い流せば問題ありません。

保湿クリームなども、接種部には塗らず、濡れていても自然乾燥させましょう。
 

赤ちゃん自身が接種した部分を気にして触ってしまうことも出来れば避けたいため、その日は接種時のワクチンが乾いた後に、二の腕が完全に隠れる服装――長袖か七分袖の服にするといいでしょう。
 

あとは、別の細菌が入り込まないよう、清潔を保つ・かさぶたになっても無理に剥がさないようにするだけで、特に生活の変化は必要ありません。
 

bcg接種の翌日から腫れだした場合は外出は控えて医療機関へ連絡を

ワクチン接種の翌日〜10日以内に、接種痕であるスタンプの縁や針の跡が赤くなりだすことがあります。

この時は、”コッホ現象”と呼ばれる反応の可能性があります。
 

通常、つまり”bcgを打つ前に結核菌に感染していない”赤ちゃんの場合、bcgワクチンの接種後10日後から、一度分からなくなったはずの針の後が、赤く腫れだすようになります。

その後、徐々にその傷跡が化膿したり、かさぶた状になり、接種後3ヶ月ほどこの状態が続き、自然にその腫れやかさぶたが取れていきます。

中々その状態が治らないため、不安に思うかもしれませんが、これが正常な状態です。
 

逆にコッホ現象の場合、接種後すぐから腫れだして、翌日、3日目になっても赤味が消えない、膿が溜まりだす、かさぶた状になるといった通常よりも早い反応が現れます。

この現象が起きる時は、”bcgを打つ前に結核菌に感染していた”可能性があります。
 

ただ、コッホ現象が起きたからといって、必ずしも結核だと決まったわけではありません。

これは”偽コッホ現象”と呼ばれるもので、別の要因――赤ちゃんの肌が過敏だったり、bcg接種後に、その接種部に刺激を与えてしまった・汚れてしまった時にも、現れることがあるからです。
 

それでも、腫れが10日以内に始まった時には、不要な外出を避け、出来るだけ早く、接種を受けた保健所や医療機関に連絡を取り、結核に感染していないかのツベルクリン反応検査を受けなければなりません。
 

結核は他人事ではない病気だからこそ、bcgの接種は重要

赤ちゃんがもし結核だった場合、赤ちゃんが一緒に暮らす家族から感染した可能性がありますから、赤ちゃんと接したことがある近親者も、同じくツベルクリン検査を受けることになります。
 

ツベルクリン検査は、ツベルクリン液という結核菌に反応する薬剤を注射し、48時間後に、注射痕に現れる反応から、結核菌の感染を判断するものです。(親御さんの年代によっては、自分自身がツベルクリン反応の検査を受けたことがあるかもしれません)

この時も、検査結果が出るまでは、不安かもしれませんが医療機関へ向かう時以外は、外出などは避けるべきでしょう。
 

この検査結果で、実際に結核に感染していたとしても、発病・排菌前に治療し、重症化を防ぐことは可能です。

そのためには長期間の投薬が必要になりますが、それでも発病し、重症化することを考えれば必要なことだと理解しましょう。

脅すわけではありませんが、一度発症し、重症化してしまった後では、どんなに医学が発展した現代においても出来ることが限られています。
 

そうならないために、そして結核を根絶することが難しい日本に住む以上、bcgワクチンの接種はやはり受けるべきだと言えるのです。

むしろ、早期に気付いて治療するためにも、bcgワクチンの接種は必要だと言えます。
 

ワクチン接種について、様々な考え方がある現代ではありすが、子供にとって何が本当にいいことなのかを考えてあげられるのは、赤ちゃんのご両親だけです。

正しい知識を得た上で、赤ちゃんにとって最善の方法を取ってあげられるようにしたいものですね。

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